【8月末まで】む、無料でいいんすか!? 青森の知られざる2大こぎん刺し展!

おはようございます、kogin.netの山端です。

秋めいてきましたね。涼しくなってきて、暑かった夏よりもこぎん刺しの進みが早くなったような気がする今日この頃です。これから冬に向けて、こぎん刺しピークシーズンが始まります!そんな夏の終わりに、こぎんファンであれば見逃すことのできない、2つのこぎん展に運良く行く事が出来ました。どちらも無料!まだご覧になっていないお近くの皆さん、この土日は行くっきゃない(*^^*)

な〜んだ会期終了間近じゃん、しかも遠方でなかなか足を運べないよ…と思った皆様へ。ご安心ください(*^^*)実際に訪れるのが一番ですが、雰囲気だけでも味わっていただきたく、いつものように写真でもレポートします!

まず、一つ目が、
弘前市立観光館 1階ロビー
『津軽こぎん刺し展』(〜8/31)

この夏、連日予約が殺到しているという佐藤陽子こぎん展示館。そんな佐藤陽子さんが監修する展覧会が弘前城近くの弘前市立観光館1階ロビーで開催されています。
※展示紹介記事
 http://www.mutusinpou.co.jp/news/2015/08/37464.html
ご本人にお聞きした所、本当はガラスケースもつけずに展示したかった〜とおっしゃっていました。

でもガラスケース越しでも佐藤さんらしい工夫や遊び心が随所に散りばめられています(^^)

会場内には、さりげなく染めこぎん(西こぎん)がかけられています。これ、実は超貴重なんですよ〜!今なら間近で観られます。

美しいこぎん刺し模様サンプラー


パネル展示もこぎん作家なら押さえておきたいポイントに絞って展示。かゆいところに手が届く内容です。

遊び心ある素敵な作品がいっぱいです(^^)



鏡を使って裏の模様を見せる工夫もあったり!

三越伊勢丹こぎん企画で生まれた『こぎん柄靴下(婦人用)』も展示されてました!

館内ではこんなこぎん刺しの大作も観られます!こちらは常設展示のようでした。

いつも優しく穏やかでサービス精神のカタマリのような佐藤陽子さん。様々なこぎん刺し情報を教えていただき、いつも大変お世話になっております。

佐藤さんのこぎん愛が感じられる、貴重な展示を無料で見られるチャンス!ぜひお見逃しなく☆

そしてもう一つは、
五所川原市立図書館
『こぎん今昔物語』(〜8/30)


コギンザシスト三つ豆さんと図書館の司書の方が企画された展覧会です。
「こぎん今昔物語」開催中です。展示中の胴着は「三縞こぎん」です。「三縞こぎん」は『岩木川の下流にあたる旧金木町(現在は五所川原市)を中心に、旧車力村・木造町(現在はつがる市)で作られたもの。見頃の前後に施された、鮮やかな太い3本の縞模...
Posted by 五所川原市立図書館 on 2015年8月21日

五所川原市に併合された金木地方は特に三縞こぎんが多く刺されていた地域です。昔の大御所こぎん蒐集家も手に入れる事が出来ず、喉から手が出るほど欲していた【三縞こぎん着物】。なぜ、それほどまでに欲していたかというと、気象条件や経済的な余裕、刺し手の数など様々な理由で刺された数が少ないため希少価値が高いから。東こぎんや西こぎんが多く刺された時代でもこの地域で作られた古作こぎん着物は極端に少ないそうです。


ここからは『こぎん今昔物語』展で注目すべき6つのポイントをご紹介!

1.三縞こぎんが完全な着物の状態で残っている。
→私たちが見られる三縞こぎんは、袖の無い見頃だけが現存している事が多いんです。
特に、この三縞こぎんは農作業で麻布の擦り切れを防ぐために生まれたこぎん刺しの機能がよくわかる形で残っています。糸の部分は擦り切れて模様が無くなっていますが、ベースの麻生地はしっかりと守られているのは、まさしくこぎん刺しを施したからこそ!


2.実際に農作業で着用されたダメージ。
→農作業着ならではの肩の擦り切れは、復元作品では見られない迫力があります。まるで数百万円するヴィンテージデニムのよう。



3.四縞の珍しい着物が飾られている。
→初めて見ました!以前、当ブログでもご紹介し、全国のこぎんファンのおかげで復刊が叶った前田セツさんの『津軽こぎん刺し』には五縞こぎんが出ていて驚きましたが、まさか四縞もあったとは!これは衝撃的事実です!


4.そんな貴重な古作こぎん着物に触れることができる!
→布目の細かさや、刺した部分の立体感、布のつなぎ方など、じ〜っくり観察できます。



5.古作から現代まで、まさしく「こぎん今昔物語」。

「こぎん今昔物語」開催中です。“今”の物語を写真でご紹介します。このほかにも作品を展示しております。どうぞご来館ください。30日(日)までです。
Posted by 五所川原市立図書館 on 2015年8月24日

絵画のようなこぎん刺し作品を多く遺された、鎌田光展さんの作品も!

6.随一のこぎん関連書籍数、しかも資料としてコピー可。
→いや〜マジで五所川原市民の皆さんはお得です。展示されている「こぎん書籍」は五所川原市立図書館での蔵書が多く、今となっては買えないようなデッドストック本がかなりの数ありました!それが自由に見られるんですから…図書館のために住民票が欲しくなったのは初めてです(^^;)

ほんと、素晴らしい!の一言に尽きます。小さなスペースにギュッとこぎんの魅力が詰まっておりました。巨大な立ちねぷたが見られる立佞武多の館にも行ってみたかったのですが、時間オーバーで行けなくなってしまうくらい充実の内容でした。

《おまけ》
観光で行かれる方はどちらもレンタサイクルが便利です(^^)

サイクルネットHIROSAKI(観光用貸自転車)
弘前市内は1日500円〜弘前駅、観光館のみで返すことができる電動サイクル(1000円)は坂道の多い弘前にはピッタリ!

津軽鉄道株式会社 無料レンタサイクル
五所川原市内はストーブ列車で有名な津軽鉄道。津軽五所川原駅などで借りられる無料レンタサイクルは簡単な申込書記入と身分証の提示で誰でも借りられます!五所川原駅から五所川原市立図書館までは少し距離があるので、車がない方はバスかこのレンタサイクルで行く事をオススメします!


会期終了までギリギリではありますが(汗)行って損する事はない!こぎんファンに超オススメ展示なので、ぜひ足を運んでいただければと思います〜!

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